先日、私は3ヵ月ぶりにインドネシアを訪れました。名物の交通渋滞やスモッグ、入国審査の待ち時間などは目に見えて悪化しており、ジャカルタは相変わらず各種社会インフラに問題を抱えている首都ではあります。しかし目覚めた2億4千万という若い人口が、ASEAN1とも云える熱気をますますヒートアップさせていることもまた事実です。出張2週間前トライしたにもかかわらず、フライトが予約待ちだった点は、いかに外国からも熱い視線を送られているかの証左でありましょう。
今回、私は現地のナショナルスタッフと何度か行動を共にする機会がありました。ジャカルタ市内の移動は、シンガポールやバンコクのように地下鉄や都市内高速鉄道が発達しているわけでは無いので、車が中心です。しかし最初に申し上げました通り渋滞がひどいので、結果車中で長い時間過ごすことになります。そこで私は、日本人ではなかなか伺い知ることのできない最新のインドネシア情勢について、色々とヒアリングすることができました。私の本業の政治や経済のことはあまり面白くないので、本日はインドネシアのエンタテイメント情報をひとつ、お伝えしたいと思います。先ほどお話しした現地スタッフと、商業ビル内にあるオフィスを訪問した時のことです。低層階のショッピングセンターには、あちこちベタベタと、ピンクを中心とした女性アイドルグループのポスターが貼ってありました。興味を持った私は、彼女らがなんというグループで、どのくらい人気があるのか尋ねました。答えは、昨年オーディション番組で誕生したチェリー・ベルという9人組で、今一番急上昇しているグループだそうです。結成1年あまりで、最年長2人が早々に卒業、現在追加オーディションが話題になっているとのこと。どうもこのシステム、どこかで聞いた話のようですが、その辺は気にしてはいけません。そのスタッフ曰く、ご多分に漏れずインドネシアでも大人気のK-POPとは違い、衣裳やパフォーマンスなどは、クールではなくカワイイを前面に押し出しているそうです。
ホテルに帰って彼女らの動画をチェックしてみましたが、確かにビートが効いてガンガンというわけではなく、ソフトなポップナンバーでした。ピンク色のふわふわとした感じは、確かにJ-POPっぽいと言えなくもありません。K-POPに完全に蹂躙されてしまった感のある東南アジアの音楽環境ですが、インドネシアでは必ずしも全員が全員K-POPを評価しているわけでは無いとそのスタッフは何故か熱く語っていました。確かにJKT48のデビュー曲を、鼻歌で唄っている人をジャカルタのオフィスで見掛けた時は、ちょっとそうなのかな、と思ったりもするのですが。


